
結論から書け。気持ちは、そのあとでいい。
「何が言いたいのかわからない」と言われたこと、ありませんか?結論から書こうとしても、気づくと前置きが長くなっている。
前の私も、思いついたまま好きなことを書いていました。書きたいところから書き始めて、途中で別の話に寄り道して、言いたいことが出てくるのは最後のほう。
変わったのは、PREP法という書き方の型を知ってからです。結論から書くようにしただけで、同じ内容なのに文章が一気に賢そうに見えるようになりました。今では人と話すときも結論から話しますし、人の話を聞くときも「で、結論は?」と先に聞くようになっています。
この記事では、PREP法の書き方を、直す前・直した後の例文と、そのまま使えるテンプレートで紹介します。
この記事でわかること
- PREP法とはどんな書き方か
- 4つのパーツに書くことと、書き出しのひとこと
- ブログ記事のどこでPREP法を使えばいいか
- そのまま使えるPREP法テンプレートとチェックリスト
PREP法は「結論→理由→具体例→結論」の順に書く型

PREP法は、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、もう一度結論(Point)の順に書く文章の型です。4つの英語の頭文字をとって、PREP(プレップ)と呼びます。
むずかしく聞こえますが、多くの人はLINEでふだんから使っています。友達との飲み会に行けなくなったとき、「明日、行けなくなった」から送りますよね。最初に「行けない」がわかるので、友達はそのあとの理由を落ち着いて読めます。
もし「今月ずっと忙しくて、上司から急に仕事を振られて……」から始めたら、友達は「で、来るの?来ないの?」とモヤモヤしながら読むことになります。
| パーツ | 書くこと | LINEの例 |
|---|---|---|
| P:結論 | 言いたいことを1文で言い切る | 明日の飲み会、行けなくなった |
| R:理由 | なぜそう言えるのか | 仕事が終わらなくて |
| E:具体例 | 理由を裏づける事実や体験 | 締め切りが3つ重なってる |
| P:結論 | もう一度言って、次につなげる | ごめん、また誘って |
ブログでも、この順番をそのまま使います。
思いついた順に書くと、全部読まないと伝わらない

思いついた順に書いた文章は、最後まで読んでもらえたときだけ伝わる文章です。
PREP法を知る前の私の記事は、まさにこれでした。書いている途中で思いついたことを足して、気になった話に寄り道して、いちばん言いたいことはまとめの近くでやっと出てくる。書いた本人は話の流れを知っているので、読み返してもおかしいと気づけません。
ところが読者は、答えを探して記事を開いています。最初の数行で答えが見えなければ、途中で読むのをやめて、検索結果の次の記事に移ります。
うれしいのは、これが文章のセンスではなく、順番の問題だということです。書く材料は同じままで、並べる順番を変えるだけで伝わる文章になります。
4つのパーツに書くことと、書き出しのひとこと

4つのパーツには、それぞれ使いやすい書き出しがあります。何から書けばいいか迷ったら、この書き出しから始めてください。
P:結論は、最初の1文で言い切る
「〜です」「〜しましょう」と言い切ります。「〜かもしれません」「〜と思います」でぼかすと、読者はどこまで信じていいのか迷います。
書き出しの例
「〇〇は△△です」「〇〇するなら△△がおすすめです」
結論の1文がどうしても書けないときは、文章の問題ではありません。言いたいことが、まだ決まっていないサインです。見出しや、記事で答える悩みに戻って、「つまり何?」を1文にしてから書き始めましょう。
R:理由は「なぜなら」でつなぐ
結論だけ書くと、読者は「本当に?」と思います。その「本当に?」に答えるのが理由です。
理由は1つか2つにしぼってください。5つも並べると、どれがいちばん大事なのかわからなくなります。
書き出しの例
「なぜなら、〜からです」「〜だからです」
E:具体例には、数字・体験・場面を入れる
理由だけでは、まだ頭の中の話です。数字や自分の体験、読者が思い浮かべられる場面を出すと、「たしかにそうだな」と信じてもらいやすくなります。この記事でいえば、LINEで飲み会を断る場面がEにあたります。
書き出しの例
「たとえば、〜」「実際に私は、〜」
P:最後の結論で、次にやることを渡す
最後にもう一度、結論を書きます。最初と同じ文をコピーするのではなく、「だから〜してみてください」と、読者が次にやることを添えるのがコツです。
書き出しの例
「だから、〜」「まずは〜から始めてみてください」
ビフォー・アフターで見るPREP法の直し方

「ブログは毎日更新したほうがいいのか」という段落を、PREP法で直してみます。
直す前
ブログを始めたら毎日更新したほうがいい、という話を聞くことがあります。たしかに記事が多いほうが検索に引っかかりやすい気もしますし、書く習慣もつきます。ただ、毎日書こうとすると1記事にかけられる時間が短くなるので、中身が薄くなりがちです。読まれない記事が増えても意味がないので、無理に毎日更新しなくてもいいのではないかと思います。
直した後
【P:結論】ブログは、毎日更新しなくてかまいません。
【R:理由】なぜなら、読まれるかどうかは記事の数ではなく、読者の悩みにどこまで答えられているかで決まるからです。
【E:具体例】たとえば、1日30分で書いた記事を30本出しても、どれも答えが浅ければ、検索結果の上のほうには出てきません。それなら週に2本、調べものと見直しに時間をかけた記事を出すほうが、読者の役に立ちます。
【P:結論】更新の回数は気にせず、まずは1本を丁寧に仕上げるところから始めてください。
| 直す前 | 直した後 |
|---|---|
| 「〜という話を聞くことがあります」から始まる | 1文目で結論を言い切った(P) |
| 「〜いいのではないかと思います」でぼかしている | 「かまいません」と言い切った |
| 理由が3つまざって、どれが大事かわからない | 「なぜなら」で理由を1つにしぼった(R) |
| 数字や場面がない | 「30本」と「週に2本」でくらべた(E) |
| 最後まで読んでも、何をすればいいかわからない | 次にやることを添えた(P) |
書いてある材料はほとんど変わっていません。それでも、直した後は1文目を読んだだけで答えがわかります。
ブログのどこで使う?記事全体・H2ごと・1段落

PREP法は、大きさのちがう3つの場所で使えます。いちばん身につきやすいのは、H2ごとに使うやり方です。
記事全体で使う
導入で結論を伝え、本文で理由と具体例を書き、まとめでもう一度結論を書きます。このシリーズの記事も、この形です。導入とまとめの書き方は、導入文の書き方とまとめの書き方の記事でくわしく紹介しています。
H2ごとに使う
見出しのすぐ下に結論を1文書き、そのあとに理由と具体例を続けます。この記事でも、各見出しのすぐ下にある最初の1文が結論(P)です。H2ごとにPREPがそろうと、読者は見出しの下の1文だけを拾い読みしても、記事の中身がつかめます。
1段落で使う
3〜4行の短い段落でも、1文目に結論を置きます。読みやすい文章のコツで紹介した「段落の最初に結論を書く」は、PREP法のPだけを取り出したものです。
ただし、「〇〇のやり方5ステップ」のような手順の記事は、記事全体を手順の順番で並べたほうが読みやすくなります。その場合は、各ステップの中でPREP法を使ってください。記事全体の並べ方は、構成の作り方の記事を参考にしてください。
よくある疑問:起承転結とのちがい・結論を2回書くのはくどい?

PREP法を使い始めた人が迷いやすいのが、この2つです。
起承転結とPREP法は何がちがう?
いちばんのちがいは、結論の位置です。起承転結は最後にオチ(結論)がきます。小説や漫画、エッセイのように、最後まで楽しんで読んでもらう文章に向いています。PREP法は、悩みを解決したくて検索してきた人に、先に答えを渡す書き方です。
| 起承転結 | PREP法 | |
|---|---|---|
| 結論の位置 | 最後 | 最初(と最後) |
| 向いている文章 | 物語・エッセイ・日記 | 解説記事・説明・報告 |
| 読者の気持ち | 続きが気になる | すぐに答えがわかる |
日記のブログなら起承転結でもかまいません。悩みに答える解説記事では、PREP法を使ってください。
結論を2回書くのは、くどくない?
最後の結論は、最初と同じ文をくり返す必要はありません。言い方を変えたり、読者が次にやることを足したりすれば、くどくなりません。長い説明ほど、最後にもう一度結論があると、読者は「結局こういうことね」と頭の中を整理できます。
2〜3行の短い段落なら、最後のPをはぶいて「結論→理由→具体例」で終えてもかまいません。全部の段落にきっちり当てはめなくて大丈夫です。迷ったら、読者に伝わるかどうかで決めてください。
気持ちや想いは、結論のあとに書く
PREP法で書くと、気持ちや想いを書く場所がなくなるように感じるかもしれません。でも、書けなくなるわけではなく、書く順番があとになるだけです。
私はPREP法に慣れてから、人と話すときも、人の話を聞くときも、まず結論から考えるようになりました。感情の話や「とにかくやってみよう」という精神論も、大事なことに変わりはありません。ただ、それは結論を受け取ったあとに聞くほうが、すっと入ってきます。
ブログでも同じです。「失敗して本当に悔しかった」という気持ちは、E(具体例)の中に入れると生きてきます。結論と理由で納得してもらったあとに体験と気持ちが出てくると、読者は「この人も同じところでつまずいたんだ」と感じてくれます。
気持ちをEに入れた例
【P】記事を書く前に、読者を1人に決めてください。
【R】読者がぼんやりしたままだと、説明がぶれて、誰にも刺さらない記事になるからです。
【E】私も最初は、読んだ人全員にわかってもらおうとして書いていました。でも、人によって悩みがちがうので、説明があちこちで食いちがってしまう。書いている自分でも何が言いたいのかわからなくなって、正直かなり落ち込みました。
【P】まずは、自分と同じ悩みを持つ人を1人思い浮かべてから書き始めましょう。
この例で出てきた「読者を1人に決める」やり方は、ペルソナの作り方の記事で紹介しています。
そのまま使えるPREP法テンプレートとチェックリスト

書く前に、下のテンプレートの4行を埋めてから文章にしてください。先に4行を決めておくと、書いている途中で話がそれなくなります。
PREP法テンプレート
【P:結論】〇〇は、△△です。
【R:理由】なぜなら、□□だからです。
【E:具体例】たとえば、(数字・体験・場面)。実際に私は、〜。
【P:結論】だから、〇〇は△△です。まずは〜してみてください。
書き終えたら、次の8つを確かめます。
- 1文目で結論を言い切っているか
- 結論が「〜と思います」でぼやけていないか
- 理由は1〜2個にしぼれているか
- 具体例に、数字・体験・場面のどれかが入っているか
- 理由と具体例が、結論とつながっているか
- 最後の結論に、読者が次にやることを添えているか
- 気持ちや想いは、結論のあとに書いているか
- 声に出して読んで、最初の1文で答えがわかるか
まとめ:まずは1文目で言い切るところから始める

今日から使えるのは、この3つです。
- 結論→理由→具体例→結論の順に書く
- 1文目は「〜です」と言い切る
- 気持ちや体験は、結論のあとの具体例に入れる
PREP法で書くようになってから、私は同じ内容でも、文章が前よりずっと伝わるようになったと感じています。まずは、いま書いている記事のH2を1つ選んで、見出しのすぐ下の1文を結論に書きかえてみてください。
次の記事では、箇条書きや表、太字を使って、スマホでも目で追いやすい記事にする方法を紹介します。ブログの装飾のコツ|箇条書き・表・太字の使い方と「強調は1画面2個まで」のルール
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