
友達に話すように書くな。一度で伝わるように書け。
書いた記事を読み返して、「なんだか読みにくいな」と感じたことはありませんか?
昔の私は、友達とLINEするのと同じ感覚でブログを書いていました。文末に「w」を付けたり、「いやー、これがまた大変でして」と雑談から入ったり。
ところが読み返すと、何を伝えたい記事なのか自分でもわからない。同じ話が2回も3回も出てきました。
この記事では、読みやすい文章にするコツを「文の長さ・言葉・並べ方・見た目」の4つに分けて、例文とチェックリストつきで紹介します。
この記事でわかること
- 読みやすい文章とはどんな文章か
- 文の長さ・言葉・並べ方・見た目の4つの直し方
- 1段落まるごと直したビフォー・アフター
- 公開前に使える読みやすさチェックリスト
読みやすい文章は「スマホで一度読んで意味がわかる文章」

ブログで読みやすい文章とは、スマホで上から一度読んだだけで意味がわかる文章です。きれいな言葉や、うまい言い回しは要りません。
ブログの読者の多くは、電車の中や寝る前に、スマホで記事を読んでいます。わからない文があっても、わざわざ読み返してはくれません。Xのタイムラインで文字がぎっしり詰まった長文ポストが流れてきたら、「さらに表示」を押さずにスクロールしてしまいますよね。ブログでも同じことが起きていて、読みにくいと感じた時点で、読者は戻るボタンを押します。
うれしいことに、読みやすさは才能ではなく、直す場所さえわかれば誰でも変えられます。直す場所は次の4つです。
| 直す場所 | よくある症状 | 直し方 |
|---|---|---|
| 文の長さ | 一文が長く、読点でずっとつないでいる | 一文を短くして、言いたいことは1つにする |
| 言葉 | 話し言葉のまま、漢字や専門用語が多い | やさしい言葉や身近なたとえに置きかえる |
| 並べ方 | 結論が最後にあり、同じ話が何度も出る | 結論を先に書き、同じ話は1回だけにする |
| 見た目 | スマホで見ると文字がぎっしり | 3〜4行ごとに段落を切る |
文の長さ:一文を短くして、言いたいことは1つにする

読みにくさの原因でいちばん多いのが、一文の長さです。まずはここを直すだけで、文章の印象がかなり変わります。
コツ1:一文は60文字までを目安にする
一文の長さは、40〜60文字くらいを目安にしてください。スマホで2〜3行におさまる長さです。100文字を超えると、読者は文の最後に着くころには最初の内容を忘れています。
直す前(約100文字)
ブログを始めたばかりのころは、何を書けばいいのかわからず、とりあえず思いついたことを書いていたのですが、全然読まれないので調べてみたところ、読者を決めていなかったことが原因だとわかり、ペルソナを作ることにしました。
直した後(4つの文に分ける)
ブログを始めたばかりのころは、思いついたことをそのまま書いていました。でも、まったく読まれません。調べてみると、原因は読者を決めていなかったことでした。そこで、ペルソナを作ることにしました。
コツ2:一文に入れる話は1つだけにする
一文が長くなるのは、一つの文に話を2つも3つも詰め込むからです。「〜ですが」「〜なので」「〜し」で文がつながっていたら、分けられるサインです。上の例も、「書いていた」「読まれない」「原因がわかった」「ペルソナを作った」の4つの話が一文に入っていました。
コツ3:読点は息つぎの位置に打つ
読点(、)は、声に出して読んだときに息を吸う位置に打ちます。多すぎるとブツブツ切れて読みにくく、少なすぎると息が続きません。
読点の打ち方
多すぎる:私は、昨日、近所の、カフェで、記事を、書きました。
少なすぎる:昨日は近所のカフェで新しく買ったノートパソコンを使って記事を書きました。
ちょうどいい:昨日は近所のカフェで、新しく買ったノートパソコンを使って記事を書きました。
言葉:話し言葉のままにせず、やさしい言葉に置きかえる

文の長さを直したら、次は使っている言葉を見直します。話し言葉・漢字・専門用語・語尾の4つを順に見ていきます。
コツ4:「w」や雑談口調は、解説記事では使わない
冒頭で書いたとおり、私は「w」を付けた雑談口調で書いていました。友達としゃべるように書くと、文章は自然になります。そのかわり、思いついた順に話が進むので、記事の主題がどんどん埋もれていきます。
ただ、雑談口調が全部ダメなわけではありません。FX日記や毎日の記録のような日記系のブログなら、むしろこの書き方のほうが書き手の人柄が出て読まれることもあります。合わないのは、悩みを解決するための解説系の記事です。読者は答えを探しに来ているので、雑談の部分は読み飛ばされるか、そこで帰られてしまいます。
解説記事でも「〜ですよね」のように話しかける言い方は残してかまいません。直すのは、次のような話し言葉です。
| 話し言葉 | 解説記事ではこう書く |
|---|---|
| 〜ですw | 「w」を消す |
| マジで大変でした | かなり大変でした |
| なんか、〜な感じです | 「なんか」「な感じ」を消して言い切る |
| 〜ってやつです | 〜というものです |
| いやー、これがまた | 前置きを消して本題から書く |
コツ5:漢字は3割くらいにして、ひらがなにひらく
漢字が多い文章は、スマホで見ると黒っぽく、かたい印象になります。漢字は全体の3割くらいを目安に、次のような言葉はひらがなで書きましょう。漢字をひらがなで書くことを「ひらく」といいます。
| 漢字で書くと | ひらがなにひらく |
|---|---|
| 〜する事ができる | 〜することができる |
| 出来る | できる |
| 〜して下さい | 〜してください |
| 様々な | さまざまな |
| 〜の時 | 〜のとき |
| 分かる | わかる |
ひらく・ひらかないに正解はありません。大事なのは、記事の中でそろえることです。同じ記事で「わかる」と「分かる」がまざっていると、読者は小さな引っかかりを感じます。
コツ6:専門用語は、身近なものにたとえる
書き手が当たり前に使っている言葉でも、読者は知らないことがよくあります。専門用語を使うときは、ひとこと説明を足すか、身近なものにたとえましょう。
専門用語の言いかえ
直す前:直帰率が高い記事は、リライトしましょう。
直した後:記事を1つだけ読んで帰った人の割合(直帰率)が高い記事は、書き直しましょう。
たとえは、読者が毎日使っているものから選ぶと伝わりやすくなります。このシリーズでも、ペルソナを「LINEで友達と上司では言葉が変わる」とたとえて説明しました(ペルソナの作り方の記事)。
コツ7:同じ語尾を3回続けない
「〜です。〜です。〜です。」と同じ語尾が続くと、文章が単調になり、読んでいて眠くなります。3回続いたら、1つを別の言い方に変えてください。「〜と思います」が多い文章も、自信がなさそうに見えるので、言い切れるところは言い切りましょう。
語尾のくり返し
直す前:デスクマットは厚さが大事です。薄いマットは効果が少ないです。3mm以上がおすすめです。
直した後:デスクマットは厚さが大事です。薄いマットでは、ほとんど音が変わりません。選ぶなら3mm以上にしましょう。
語尾を変えるときは、「〜んです」「〜ですよ」「〜しましょう」を混ぜてみてください。「〜んです」は打ち明けるとき、「〜ですよ」は読者を安心させたいとき、「〜しましょう」は一緒に手を動かすとき。これだけで、説明している文章が、隣で話しかけている文章に変わります。
並べ方:結論を先に書いて、同じ話は1回だけにする

一文一文が読みやすくても、並べる順番がばらばらだと、何が言いたいのか伝わりません。並べ方のコツは3つです。
コツ8:段落の最初に結論を書く
段落ごとに、いちばん言いたいことを最初の一文に置きます。そのあとに理由や例を続けると、読者は最初の一文を読んだだけで、その段落に何が書いてあるかがわかります。この記事の各見出しの最初の一文が太字になっているのも、そのためです。
結論から書く型は「PREP法」と呼ばれていて、次の記事でくわしく解説します。
コツ9:同じ話は1回だけ書く
雑談口調で書いていたころの私は、思いついた順に書いていたので、同じ話が何回も出てきていました。書いている本人は「大事だから2回言っておこう」くらいの気持ちですが、読者からすると「それ、さっき読んだ」です。
防ぐには、先に見出しを並べて、その下に段落ごとの言いたいことを1行ずつメモしてから書くのがいちばん早いです。見出しを先に並べるやり方は、構成の作り方の記事で紹介しています。書き終えたあとに似た話を見つけたら、どちらか1つにまとめて、もう片方は消してください。
コツ10:主語と述語を近づける
「誰が」と「どうした」が離れていると、読者は文の最後まで読まないと意味がつかめません。主語と述語は、なるべく近くに置きましょう。
主語と述語の位置
直す前:私は、ブログを始めて3か月たっても1日に10人ほどしか読まれず、ほかの人の記事を読みあさって、ようやく原因に気づきました。
直した後:ブログを始めて3か月たっても、読者は1日に10人ほどでした。ほかの人の記事を読みあさって、私はようやく原因に気づきました。
見た目:3〜4行ごとに段落を切る

文章の中身が同じでも、段落の切り方で読みやすさは大きく変わります。スマホで見たときに文字がぎっしり詰まっていると、読者は読む前に閉じてしまいます。
コツ11:1段落はスマホで3〜4行におさめる
段落は、スマホで見て3〜4行くらいを目安に区切ります。1つの段落には1つの話だけを入れて、話が変わったら段落を変えてください。段落と段落のあいだに空白ができるので、それだけで読者は息つぎができます。
気をつけたいのは、文の途中で改行しないことです。スマホで読みやすくしようと文の途中で改行すると、パソコンの広い画面では変な位置で文が切れてしまいます。区切るのは段落の単位だけにしておきましょう。
書いたらスマホで実際に開いて、プレビューで確かめるのがおすすめです。パソコンの画面では3行に見えても、スマホでは7〜8行になっていることがよくあります。
1段落まるごと直すとこうなる(ビフォー・アフター)

ここまでのコツを使って、昔の私が書きそうな段落を1つ直してみます。
直す前
いやー、ブログのアクセスって全然増えないんですよねw 自分も始めた当初は毎日記事を書いていたのですが、一向にアクセスが増える気配が無く、色々と調べてみた所、SEOと言う物を意識していなかったのが原因だと分かりまして、そこから記事の書き方を見直す事にしたんですが、これがまた大変でして、SEOって色々あるので何から手をつければいいのか分からない状態でした。
直した後
ブログを始めたばかりのころ、私は毎日記事を書いていました。それでも、アクセスはほとんど増えません。調べてみると、原因はSEOを意識していなかったことでした。SEOとは、Googleで検索した人に記事を見つけてもらうための工夫のことです。
ただ、SEOでやることはたくさんあります。最初は、何から手をつければいいのかわかりませんでした。
| 直したところ | 使ったコツ |
|---|---|
| 「いやー」「w」の雑談を消した | コツ4:雑談口調を使わない |
| 160文字ほどの一文を、6つの文に分けた | コツ1・2:一文を短く、話は1つ |
| 「色々」「所」「分かる」「事」をひらいた | コツ5:漢字をひらく |
| 「SEO」に説明を足した | コツ6:専門用語を説明する |
| 話が変わるところで段落を分けた | コツ11:3〜4行で段落を切る |
言っている内容はほとんど同じです。それでも、直した後のほうが、スマホで一度読むだけで話が頭に入ってきます。
書き終えたら、声に出して読んでみる
読みにくい場所を見つけるいちばん早い方法は、書いた文章を声に出して読むことです。目で読むと、書いた本人は頭の中で意味を補ってしまうので、読みにくさに気づけません。
声に出すと、つっかえる場所や、息が続かなくなる場所がはっきりわかります。そこが直す場所です。私も公開前に必ず読み上げていますが、毎回2〜3か所は「ここ、言いにくいな」と思う場所が見つかります。
- 声に出して読む:家族がいて声を出しにくいときは、小声やスマホの読み上げ機能でもかまいません
- つっかえた場所に印をつける:言いにくい、息が続かない、意味がすっと入らない場所
- 印の場所を直す:一文を分ける、読点を打つ、言葉を変える
- 時間をおいてもう一度読む:できれば一晩おくと、他人の目で読めます
そのまま使える読みやすさチェックリスト

公開する前に、次の10個を上から確かめてください。全部に当てはまれば、スマホで一度読んで意味がわかる文章になっています。
- 一文は60文字以内になっているか
- 一文に入れた話は1つだけか
- 読点は息つぎの位置に打っているか
- 「w」や雑談口調が残っていないか
- 漢字が多すぎず、ひらがなの書き方がそろっているか
- 専門用語に説明やたとえがあるか
- 同じ語尾が3回続いていないか
- 段落の最初に結論があるか
- 同じ話を2回書いていないか
- スマホで見て、1段落が3〜4行におさまっているか
まとめ:読みやすい文章は「短く・やさしく・結論から」で作れる

今日から直せるのは、この3つです。
- 一文は60文字までにして、言いたいことは1つにする
- 話し言葉や漢字・専門用語を、やさしい言葉に置きかえる
- 段落の最初に結論を書き、同じ話は1回だけにする
私も、雑談口調をやめた最初のころは、文章が冷たくなる気がして不安でした。でも、読み返して何が言いたいのかがすぐわかる記事のほうが、自分で読んでも気持ちよかったです。まずは、いま書いている記事の一番長い一文を2つに分けるところから始めてみてください。
次の記事では、段落の最初に結論を書く型「PREP法」を、例文と一緒にくわしく紹介します。【PREP法の記事へのリンク】
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