
まとめは要約じゃない。読者の次の一歩を書け。
記事のまとめを書こうとして、見出しをひとつずつ要約しているうちに、どんどん長くなっていませんか?
昔の私がそうでした。見出しが10個近くある長文記事だと、まとめだけで何回もスクロールが必要です。どこを削ればいいかわからず、結局まとめを消してそのまま投稿したことも何度もありました。
この記事では、まとめを「振り返り・ひとこと・次の行動」の3つのパーツで作る方法を、例文・テンプレート・チェックリストつきで紹介します。
この記事でわかること
- ブログのまとめの役割と、要約との違い
- まとめが長くなる・まとまらない原因
- まとめを作る3つのパーツと、書く手順
- 直す前・直した後の例文と、そのまま使えるテンプレート
まとめは「読み終えた人が次に何をすればいいか」を渡す場所

ブログのまとめは、記事の中身を縮めて並べる場所ではありません。読み終えた人に「大事なのはこれ」と念押しして、次に何をすればいいかを渡す場所です。
Netflixやアマプラでドラマを見終わると、画面の端に「次のエピソード」が出てきますよね。あれがあるから、そのまま次の話を見てしまう。逆に、何も出てこないと、そこでアプリを閉じます。ブログのまとめも同じで、読み終えた瞬間に「次はこれ」が見えるかどうかで、読者がそのまま帰るか、もう一歩進むかが変わります。
もうひとつ、まとめは意外と先に読まれています。長い記事だと、目次から「まとめ」に飛んで、結論だけ確かめてから本文を読むかどうか決める人もいます。私自身、調べものをするときはよくやります。だから、まとめだけ読んでも記事の結論がわかるようにしておくと親切です。
導入文・要約と比べてみましょう。
| 導入文 | 要約 | まとめ | |
|---|---|---|---|
| 置く場所 | 記事の最初 | (記事全体を縮めたもの) | 記事の最後 |
| 書くこと | 読者の悩みと、この記事でわかること | 見出しの内容をぜんぶ | 大事なこと3つと、次の行動 |
| 読んだ人は | 本文を読みたくなる | 本文を読まなくていい | 次に何をすればいいかわかる |
導入文の書き方は、前の記事導入文の書き方で解説しています。導入で「答えはここにある」と約束して、まとめで「やることはこれ」と渡す。この2つがそろうと、記事の入口と出口がつながります。
まとめが長くなるのは、全部の見出しを拾おうとするから

まとめが長くなる原因は、見出しをひとつも落とさずに要約しようとすることです。見出しが増えるほどまとめも長くなるので、長文記事ほどまとまらなくなります。
私がまさにそうでした。全部の見出しを拾わないと、書いたことが無駄になる気がしたんです。せっかく書いたんだから、ひとつも抜かしたくない。でも、それを続けると、まとめは本文の縮小コピーになります。読者はついさっき本文を読んだばかりなので、同じ話をもう一度短く聞かされても、新しく得るものがありません。
人が読み終えたあとに覚えていられるのは、せいぜい3つくらいです。友達に「この記事なんて書いてあった?」と聞かれて、10個答えられる人はいませんよね。まとめで拾うのは、読者に明日も覚えていてほしいことだけで十分です。
「だったら、まとめは無しでいいのでは」と思うかもしれません。私もそう思って、まとめ無しで出していた時期があります。でも、まとめが無いと、最後の見出しを読み終えた読者は、そこで戻るボタンを押すしかありません。次に読んでほしい記事があっても、案内がなければ気づいてもらえない。まとめは短くていいので、必ず置いておきましょう。
例:見出しが8つある記事のまとめ
全部を拾った場合:見出し1は〜、見出し2は〜、見出し3は〜……と8段落続き、スマホで3回スクロールしても終わらない
3つに絞った場合:大事なことを3行の箇条書きにして、ひとことと次の記事の案内を添える。スマホの1画面におさまる
まとめは「振り返り・ひとこと・次の行動」の3パーツで作る

まとめは、次の3つのパーツを順に並べるだけで書けます。何を書くか決まっているので、まとめで手が止まらなくなります。
- 振り返り:読者に覚えておいてほしいことを、3つまで箇条書きにする
- ひとこと:書き手の気持ちや体験を1〜2文で添えて、背中を押す
- 次の行動:読み終えた人にしてほしいことを、1つだけ書く
パーツ1:振り返りは3つまで、箇条書きで
記事の中から、読者に持ち帰ってほしいことを3つ選んで、1行ずつの箇条書きにします。選び方に迷ったら「この3つだけ読めば、記事を読んだのと同じ行動ができるか」で考えてみてください。
見出しをそのまま並べるのではなく、「〜する」「〜しない」のように、読者がやることの形に直すのがコツです。「タイトルの重要性」より「タイトルは最後に仕上げる」のほうが、読んだあとに何をすればいいかがはっきりします。
パーツ2:ひとことで、読者の背中を押す
箇条書きのあとに、書き手としてのひとことを1〜2文だけ添えます。箇条書きだけだと、どうしても説明書のような終わり方になってしまうからです。
書くのは、自分の体験や、読者への声かけで十分です。「私も最初は3つに絞るのが怖かったんですが、やってみたら、まとめで悩む時間がぐっと減りました」のように、読者が「やってみようかな」と思える一言を選びます。
パーツ3:次の行動は1つだけ
最後に、読み終えた人にしてほしいことを1つだけ書きます。次に読んでほしい記事、試してほしい手順、申し込んでほしいサービスなど、記事の目的によって変わります。
ここで欲張って、関連記事を5つも6つも並べると、読者はどれを読めばいいか迷って、結局どれも読みません。ドラマの「次のエピソード」がひとつだから押してしまうのと同じです。記事の目的は書く前の準備の記事で決めた「この記事を読んだ人にどうなってほしいか」から選ぶと、迷わなくなります。
長文記事でも、まとめは10行前後におさめる

まとめの長さは、記事の長さに関係なく10行前後が目安です。3,000文字の記事でも10,000文字の記事でも、振り返りは3つ、ひとことは1〜2文、次の行動は1つのまま変えません。
書く順番は、次の5ステップです。本文を書き終えてから取りかかります。
- 見出しを目次で並べる:本文を書き終えたら、見出しだけを上から読み返す(見出しの付け方は見出しの付け方の記事で解説しています)
- 覚えておいてほしい3つに印をつける:「これだけは持ち帰ってほしい」ものを3つ選ぶ
- 1行ずつに縮める:3つを「〜する」「〜しない」の形で、1行の箇条書きにする
- ひとことを1〜2文書く:自分の体験か、読者への声かけを添える
- 次の行動を1つ決めて書く:次の記事のリンクか、やってほしいことを1つだけ書く
どうしても3つに絞れないときは、まとめではなく記事そのものに原因があるかもしれません。1つの記事に話題を詰め込みすぎていると、大事なことが4つも5つも出てきます。そのときは、記事を2つに分けられないか、構成の作り方の記事に戻って見直してみてください。
ビフォー・アフターで見るまとめの直し方

見出しを全部要約したまとめを、3つのパーツで直すと次のようになります。例は、前の記事でも使った「キーボード 打鍵音 うるさい」の記事です。
直す前
いかがでしたか?今回はキーボードの打鍵音について解説しました。まず、打鍵音にはいろいろな原因があることを説明しました。次に、底打ちについて説明しました。それから、机の響きについても紹介しました。デスクマットにもいろいろな種類があり、厚さや素材で効果が変わります。静音リングについても……(このあと5段落続く)
ほかにも、おすすめキーボード10選、静音キーボードの選び方、在宅ワークのデスク環境、キーボードの掃除方法の記事もあるので、よかったら読んでみてください。
直した後
【振り返り】打鍵音を小さくするために、覚えておいてほしいのは次の3つです。
- 音の大部分は「底打ち」と「机の響き」から出ている
- 机の響きは、厚さ3mm以上のデスクマットで抑える
- 底打ちの音は、静音リングを付けると小さくなる
【ひとこと】私も買い替えを考えていましたが、この2つで夜でも気にせず打てるようになりました。まずはマット1枚から試してみてください。
【次の行動】それでも音が気になる人は、次の記事で静音キーボードの選び方を紹介しています。→【静音キーボードの選び方の記事】
| 直したところ | 理由 |
|---|---|
| 「いかがでしたか?」を消した | 読者に聞いても答えは返ってこないから |
| 見出しの要約を3つに絞った | 読者が覚えていられるのは3つくらいだから |
| 「〜する」の形に直した | 読んだあとにやることがわかるから |
| 関連記事4つを1つにした | 選択肢が多いと、どれも読まれないから |
直す前は、スマホで何回スクロールしても終わりません。直した後は1画面におさまり、次に何をすればいいかも迷いません。
やりがちなNGまとめ4つ

次の4つに当てはまるまとめは、読者がそこで帰ってしまいやすくなります。書き終えたら、自分のまとめが当てはまっていないか見てみてください。
NG1:「いかがでしたか?」で終わる
ブログでよく見る締め方ですが、読者は答えを返せません。しかも、何がよかったのか、次に何をすればいいのかが何も書かれていない。この一文を消して、そのぶん振り返りの1行目から始めましょう。
NG2:本文にない新しい話を足す
「ちなみに〇〇もおすすめです」と、まとめで初めて出てくる話を足すパターンです。読者は「え、その話は本文にあった?」と混乱します。大事な話なら、本文に見出しを立てて書きましょう。
NG3:関連記事のリンクを並べすぎる
読んでほしい記事が多いと、つい全部並べたくなります。でも、リンクが5つも並ぶと、どれから読めばいいかわからなくなります。次の行動は1つに絞り、ほかの記事は本文の中で、話の流れに合う場所に置いておけば十分です。
NG4:まとめを書かずに終わる
昔の私がそうでした。まとまらないからと消してしまうと、記事は最後の見出しでぷつっと終わり、読者は次の行き先がないまま帰ってしまいます。3つのパーツが埋まれば、まとめは数分で書けます。短くていいので、必ず置きましょう。
そのまま使えるまとめテンプレートとチェックリスト

3つのパーツを、空欄を埋めるだけの形にしました。【 】の中を自分の記事に合わせて書き換えて使ってください。
まとめテンプレート
見出し:まとめ:【記事の結論を短く】
【記事のテーマ】で覚えておいてほしいのは、次の3つです。(振り返り)
- 【大事なこと1】する
- 【大事なこと2】する
- 【大事なこと3】しない
私も【自分の体験】でしたが、【試したこと】で【どう変わったか】。まずは【いちばん簡単な一歩】から試してみてください。(ひとこと)
【次に知りたくなること】は、次の記事で解説しています。→【次の記事のリンク】(次の行動)
まとめの見出しは「まとめ」だけにせず、「まとめ:〇〇は〇〇する」のように結論を入れておくと、目次からまとめに飛んできた人にも結論が伝わります。
書き終えたら、公開前に次のチェックリストで確かめてください。
- まとめの見出しに、記事の結論が入っているか
- 振り返りは3つ以内の箇条書きになっているか
- 振り返りは「〜する」「〜しない」の形になっているか
- 本文にない新しい話を足していないか
- 書き手のひとことが1〜2文入っているか
- 次の行動が1つだけ書いてあるか
- 「いかがでしたか?」で終わっていないか
- スマホの1画面くらいにおさまっているか
まとめ:まとめは振り返り3つと、次の一歩1つで終える

まとめの書き方で覚えておいてほしいのは、次の3つです。
- まとめは要約ではなく、読み終えた人に次の一歩を渡す場所にする
- 振り返りは全部の見出しを拾わず、3つまでに絞る
- 「振り返り・ひとこと・次の行動」の3パーツで、10行前後におさめる
私も、全部を拾わないと書いたことが無駄になる気がして、なかなか3つに絞れませんでした。でも、絞ってみたら、まとめで悩む時間がほとんどなくなりました。次に記事を書くときは、まず「覚えておいてほしい3つ」に印をつけるところから始めてみてください。
ここまでで、導入から見出し、まとめまで、記事の骨組みの作り方がそろいました。次は、骨組みに乗せる文章そのものを読みやすくするコツを、ビフォー・アフターで紹介します。ブログで読みやすい文章を書くコツ|一文の長さ・言葉・並べ方・見た目の直し方と例文
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