
あいさつはいらない。読者の悩みから書け。
記事の書き出しで「導入文って、何を書けばいいの?」と手が止まっていませんか?とりあえずあいさつから入って、気づけば本題までが長くなっている。
私も昔は、毎回お決まりの「こんにちは」のあとに、季節の話や最近の出来事を何行か書いていました。でも読み返すと、5行読んでも何の記事なのかわからない。検索してきた人に、入口で雑談を聞かせていたんです。
導入文は「強い一行・共感・解決策・根拠」の4つのパーツで組み立てると、最初の数行で「この記事を読もう」と思ってもらえます。この記事では、その組み立て方と書く順番を、例文・テンプレート・チェックリストつきで紹介します。
この記事でわかること
- 導入文(リード文)の役割と、要約との違い
- あいさつや雑談から入ると読まれない理由
- 導入文を作る4つのパーツと、書く順番
- 直す前・直した後の例文と、そのまま使えるテンプレート
導入文は「この記事に答えがある」と数行で伝えるための文章

導入文(リード文)は、記事のタイトルの下、最初の見出しの前に置く数行の文章です。役目は、読者に「この記事に自分の知りたいことが書いてある」と思ってもらい、本文まで連れていくことです。
YouTubeの動画を思い浮かべてください。最初の5秒で「今日は〇〇のやり方を3つ紹介します」と言ってくれる動画は、そのまま見続けますよね。逆に、長いオープニングや近況報告から始まると、スキップするか、別の動画に移ってしまう。ブログの導入文も同じで、読者は最初の数行で読むかどうかを決めています。
「リード文と要約って同じ?」と迷う人もいますが、役目が違います。
| 要約 | 導入文(リード文) | |
|---|---|---|
| 書くこと | 記事の中身をぜんぶ縮めたもの | 読者の悩みと、この記事で解決できること |
| 読んだ人は | 本文を読まなくても内容がわかる | 本文を読みたくなる |
| たとえると | 動画の内容をまとめたテキスト | 動画の最初の5秒 |
導入文で全部を説明しきる必要はありません。「あなたの悩みはこれですよね」「答えはこの記事にあります」の2つが伝われば十分です。検索した人の悩みのつかみ方は、検索意図の調べ方の記事で解説しています。
あいさつや雑談から入ると、記事の主題が見えずに閉じられる

導入文を「こんにちは」や世間話から始めると、スマホの最初の画面に記事の主題が入りません。読者は何の記事かわからないまま、戻るボタンを押してしまいます。
スマホで記事を開いたとき、最初の画面に見えるのは、タイトルとアイキャッチ画像、そして導入文の最初の2〜3行くらいです。ここに「こんにちは、〇〇です。最近すっかり寒くなりましたね」と書いてあったら、検索してきた人が知りたいことは何も見えません。
私が雑談を入れていたのは、そのほうが書く自分にとって話に入りやすかったからです。準備運動みたいなものですね。でも、それは書く側の都合で、読む側からすると関係のない話を聞かされているだけ。記事の主題が見えないので、読者はこの記事が自分に関係あるのかどうかも判断できません。
「こんにちは」を入れると親しみやすくなる、と思う人もいるかもしれません。ただ、検索から来た人の多くは、あなたのことをまだ知りません。知らない人からのあいさつより、自分の悩みに触れてくれる一文のほうが、ずっと親しみを感じます。
例:スマホの最初の画面に見える部分
雑談から入った場合:「こんにちは、たかはしです。最近めっきり寒くなりましたね。私は先週、新しいマグカップを買いました。」
悩みから入った場合:「キーボードの音がうるさくて、夜にタイピングするのをためらっていませんか。打鍵音は、デスクマット1枚と静音リングでかなり小さくできます。」
同じ3行でも、下のほうは「自分のことだ」「答えがありそうだ」とすぐわかります。
導入文は「強い一行・共感・解決策・根拠」の4パーツで作る

導入文は、次の4つのパーツを順に並べるだけで組み立てられます。この記事の導入文も、この4つでできています。
- 強い一行:記事でいちばん言いたいことを、短く言い切る
- 共感:読者の悩みや、ありがちな場面を書く
- 解決策:この記事を読むと何がわかるか、どうなるかを書く
- 根拠:書いている人の体験や、信じていい理由を書く
パーツ1:強い一行で、記事の主題を言い切る
最初の一行は、記事の結論やいちばん伝えたいことを、短く強く言い切ります。「〜しろ」「〜はいらない」のような命令の形にすると、目に留まりやすくなります。この記事なら「あいさつはいらない。読者の悩みから書け。」です。
ブログハックでは、この一行を赤字で大きくしています。スクロールしている手が止まるくらい目立たせて、ここで記事の主題を伝えてしまいます。
パーツ2:共感で「自分のことだ」と思ってもらう
次に、読者が今まさに困っている場面を書きます。「〜で手が止まること、ありませんか」「〜と思っていませんか」のように、読者の頭の中にある言葉をそのまま書くのがコツです。
ここは2〜3文で十分です。悩みを並べすぎると、なかなか本題に入らない導入になります。問いかけも1回だけにしましょう。「〜ませんか?」を何度も重ねると、セールスの文章のような押しの強さが出てしまうんです。
パーツ3:解決策で「答えがここにある」と伝える
この記事を読むと何がわかるのか、読み終えたらどうなれるのかを書きます。「この記事では〇〇を、△△の例でまとめました」のように、中身を少しだけ見せます。
このあとに「この記事でわかること」のボックスを置くと、読者は目次を見なくても、知りたいことが書いてあるかを確かめられます。
パーツ4:根拠で「この人の話なら聞こう」と思ってもらう
最後に、なぜこの記事を信じていいのかを書きます。根拠といっても、資格や実績である必要はありません。「私も同じことで悩んでいた」「実際に試してこう変わった」という体験で十分です。
検索結果には、同じテーマの記事がたくさん並んでいます。その中であなたの記事を読む理由になるのは、あなたにしか書けない体験です。
導入文は、本文を書き終えてから最後に書く

導入文は記事のいちばん上にありますが、書くのは最後がおすすめです。本文を書き終えてからのほうが、記事で何が言えたのかがはっきりしていて、4つのパーツを埋めやすいからです。
最初に導入文を書こうとすると、「何から書けばいいんだろう」と手が止まります。私が「こんにちは」や雑談で書き始めていたのも、本題がまだ固まっていなかったからでした。
書く順番は、次の5ステップです。
- 本文を書き終える:見出しと本文を先に完成させる(見出しの付け方は見出しの付け方の記事で解説しています)
- 記事の結論を1文にする:本文を読み返して、いちばん言いたいことを1文で書く
- 強い一行にする:その1文を、短く言い切る形に直す
- 共感・解決策・根拠を2〜3文ずつ書く:読者の悩み、この記事でわかること、自分の体験の順に並べる
- スマホで見て削る:プレビュー画面で、最初の画面に主題が見えるか確かめて、いらない文を消す
長さの目安は、全部で200〜400文字くらい。スマホで1〜2回スクロールすれば本文に入れる長さです。長くなったら、根拠の体験談を本文に回すと短くなります。
ビフォー・アフターで見る導入文の直し方

雑談から入った導入文を、4つのパーツで直すと次のようになります。例は「キーボード 打鍵音 うるさい」で検索した人に向けた記事です。
直す前
こんにちは、たかはしです。最近すっかり寒くなりましたね。私は在宅で仕事をしているのですが、家にいる時間が長いと、いろいろなことが気になってきます。今日はそんな中で気になったキーボードの音について書いてみようと思います。キーボードにはいろいろな種類があって……
直した後
【強い一行】キーボードを買い替える前に、机を見直せ。
【共感】夜にタイピングしていて、カタカタという音が家族に聞こえていないか気になったことはありませんか。
【解決策】打鍵音の大部分は「底打ち」と「机の響き」から出ています。この記事では、デスクマットと静音リングで、今のキーボードのまま音を小さくする方法をまとめました。
【根拠】私も在宅仕事で同じ悩みを抱えていて、この2つを試したら、夜でも気にせず打てるようになりました。
| 直したところ | 理由 |
|---|---|
| あいさつと季節の話を消した | 最初の画面に主題が入らないから |
| 1行目で結論を言い切った | スクロールする手を止めるため |
| 読者の場面(夜・家族)を書いた | 「自分のことだ」と思ってもらうため |
| 自分の体験を最後に入れた | この記事を読む理由になるから |
直す前は、5行読んでもまだ本題が始まっていません。直した後は、最初の一行で何の記事かがわかります。
やりがちなNG導入4つ

次の4つに当てはまる導入文は、読者が本文に入る前に閉じられやすくなります。書き終えたら、自分の導入文が当てはまっていないか見てみてください。
NG1:あいさつや季節の話から始める
「こんにちは」「暑い日が続きますね」から始める導入です。毎回同じ書き出しにしていると、書く側はラクですが、読者にとっては主題が見えない数行になります。あいさつを入れたいなら、記事の最後に回しましょう。
NG2:前置きが長い
「そもそも〇〇とは」「〇〇には色々な考え方がありますが」と、本題の前に説明を重ねる導入です。説明が必要なら、本文の最初の見出しで書けば十分です。
NG3:自己紹介から入る
「ブログ歴5年の〇〇です」から始める導入です。肩書きは根拠のパーツとして使えますが、最初に置くと「で、何の記事?」と思われます。自己紹介は、悩みと解決策を書いたあとに、根拠として一言添える程度にします。
NG4:結論をもったいぶる
「その答えは、記事の最後で発表します」と、わざと結論を隠す導入です。気になって最後まで読んでくれる人もいますが、多くの人は答えを探してスクロールし、見つからなければ戻ってしまいます。答えは先に見せて、理由や方法を本文で詳しく書くほうが、最後まで読まれます。
そのまま使える導入文テンプレートとチェックリスト

4つのパーツを、空欄を埋めるだけの形にしました。【 】の中を自分の記事に合わせて書き換えて使ってください。
導入文テンプレート
【記事の結論】しろ。(強い一行)
【読者の悩み】で困っていませんか。【ありがちな場面】ということ、ありますよね。(共感)
この記事では、【わかること】を、【例や手順】でまとめました。読み終えると【読者がどうなれるか】。(解決策)
私も【自分の体験】でした。【試したこと】をしたら、【どう変わったか】。(根拠)
テンプレートどおりに並べるとぎこちなく感じたら、共感と根拠の順番を入れ替えても大丈夫です。この記事のように、共感のすぐあとに自分の失敗談を入れると、読者との距離が近くなります。
書き終えたら、公開前に次のチェックリストで確かめてください。
- 1行目で、記事の主題か結論を言い切っているか
- あいさつや季節の話から始めていないか
- 読者の悩みや場面が書いてあるか
- この記事で何がわかるかが書いてあるか
- 自分の体験など、読む理由になる一文があるか
- スマホの最初の画面に、記事の主題が見えるか
- 200〜400文字くらいにおさまっているか
- 結論を隠していないか
まとめ:導入文は最後に書いて、1行目で主題を言い切る

- 導入文は、読者に「この記事に答えがある」と数行で伝えるための文章
- あいさつや雑談から入ると、スマホの最初の画面に主題が見えない
- 強い一行・共感・解決策・根拠の4パーツで組み立てる
- 本文を書き終えてから最後に書き、スマホで見て削る
- あいさつ・長い前置き・自己紹介・結論のもったいぶりは避ける
導入文で読者を本文に連れてきたら、次は記事の終わり方です。読み終えた人に満足してもらい、次の行動につなげるまとめの書き方は、次の記事で解説します。ブログのまとめの書き方|長くならない3つのパーツと例文テンプレート
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